床の底冷えが気になって防寒対策をしたいと思っている、というご相談をよくいただきます。ただ、厚手のラグと言っても種類がたくさんあり、何がいいのか迷いますよね?素材や造りによっても使い心地やその効果、耐久性も変わるので、なんでもいい訳ではありません。
そこで、厚手のラグのメリット・デメリットを整理した上で、厚手のラグの種類と特徴、選ぶ時のポイントをチェックしていきましょう!おすすめのラグと実際にお使いの方が選んだ理由・納入事例もご紹介をいたします。用途に合わせて最適なラグが選べるように、事前に確認をしておきましょう!
目次
厚手のラグを敷くメリット・デメリットを比較
まずは、厚手のラグを敷くメリット・デメリットを整理し、自分の目的に合っているか確認しましょう。
厚手のラグを敷くメリット
・踏み心地、寝心地がいい
・防寒対策になる
・防音対策になる
・衝撃吸収力が高い⇒耐圧分散=疲れにくい+転んでも安心
厚手のラグを敷くデメリット
・つまずく可能性がある
・お手入れが大変なことが多い
・へたりやすい
・床暖房、ホットカーペットの熱が伝わりにくい
・夏は暑い印象がある
このデメリットですが、ラグの種類、素材、造りによってはデメリットではなくなることがあります。そこで、次に厚手のラグの主な種類や素材と選ぶ時に確認しておきたいポイントをご紹介いたします。
厚手のラグ 選ぶ前に知っておきたいポイントを紹介!
たくさんある厚手のラグ。どれがいいか迷いますよね?ここでは選ぶ前に知っておきたい種類やポイントを見ていきます。
厚手のラグの種類と特徴を比較
まずは、厚手のラグの主な種類と特徴です。
シャギーラグ
毛足の長さが約25mm以上の太めの糸を機械で粗めに打ち込んだラグ。
素材は化学繊維やコットンが多いです。毛足が長いため、”もふもふ”とした触り心地と華やかな印象があり、幅広く使われています。
ただ、毛のへたりが分かりやすいのと、密度は高くないためゴミが入りやすく取れにくいという懸念点もあります。掃除や衛生面のことも考慮し、使用する場所や目的を見極めて使用したいラグです。耐久年数は1~3年程が目安です。
ウレタンラグ
厚手のラグでは定番のウレタンのラグ。
枕やソファでもお馴染みのウレタンは、ポリウレタンなどの合成樹脂を加工したものです。弾力のある踏み心地が特徴で、防寒・防音の効果もあります。そのクッション性と扱いやすさ、お手頃な価格帯から、小さなお子さまがいるご家庭で見かけることが多いです。
ただ、デザインや造りがお家仕様です。お使いのインテリアでその施設の印象が左右されるため、こちらも使用する場所や目的を見極めることが必要です。耐久年数の目安としては1~2年程です。
ウールラグ
素材は自然素材の羊毛(ウール)。
上質なウールラグは手機織りや手結びで丁寧に織り上げられるため、耐久性も10年以上であるものが多いです。絨毯の本場中東では主流のラグ。一枚で上質な空間に演出ができることとその扱いやすさから、こだわりのある施設で使われています。
素材が貴重であることと、手間がかかっているため、高価になりやすいのが懸念点。
これらの特徴を踏まえ、次に厚手のラグを選ぶ時に確認したほうがいいポイントを見ていきます。
厚手のラグを選ぶ時に確認するポイント
密度
一見ふかふかに見えても踏んだ時に床を感じる、少し毛をかき分けるとすぐにラグの底が見える、この2つに共通するのは毛の密度が低いということです。そうなると、毛足は長くても座っているとおしりが痛くなったりします。また、ゴミやホコリが中に入り込みやすく、掃除機をかける時も毛足が邪魔をして取りにくい。結果ラグの奥底にホコリ、食べかす等が放置され、これをエサとする虫が発生する原因にもなるのです。
密度の高いラグにすると、踏んだり座ったりした時の快適性はもちろん、ゴミが入り込みにくくお手入れがしやすいため、衛生面でも安心なのです。
素材
厚手のラグを選ぶからには、そのふかふかで弾力のある厚みをできるだけ長く維持できるといいですよね?そのためには、へたりにくい素材を選ぶのがおすすめです。
ちなみに、化学繊維や綿は、繊維が折れたり曲がったりすると元には戻りません。ウレタンも空気を含んだ発泡体なので、経年劣化でつぶれたものは元には戻りません。そのため、よく歩くところやよく座るところだけ、1,2年でぺちゃんこになってしまうのです。家具の跡も取れないことがほとんどです。
へたりにくい素材は自然素材のウールです。
弾力性があり、復元力もあるため、家具の跡がついたとしても、自然に戻ることがほとんどです。
耐久性
へたりやすい素材とへたりにくい素材があることはお分かりいただけたと思います。加えて、機械織りで裏面を接着剤やゴム等で加工しているものは、裏面から劣化してしまうことがあります。そのため、1~3年程の耐久年数が多く、消耗品の感覚の方が多いのです。
ウールで、手仕事で織り上げているラグは、造りが丈夫で、へたりにくく、裏面の加工もしていないものが多いので耐久年数が10年以上となるものが多いのです。
この耐久性も踏まえて選びたいものです。
厚手のラグを敷く目的を果たせて、より良い環境をつくるために、ラグの種類や素材、造りもしっかり確認の上、お選びいただくことがおすすめです!
ここで、先に記載していた厚手のラグを敷くデメリットについて思い出していただきたいです。実は、この厚手のラグのデメリットがメリットになるラグがあります。それが、ウールのラグです。
厚手のラグのデメリットがメリットになる!?厚手のウールラグはここが違う!
厚手のラグでおすすめなのが、ウールのラグです。私たちが取り扱うラグも、全てこのウールラグ。厚手のラグのデメリットがメリットになるウールラグの特徴をご紹介します。
お手入れが簡単
厚手のウールのラグは目が詰まっていることが多いため、ホコリや食べこぼしがラグの奥底に入り込みにくいのです。そのため、普段のお手入れとしては掃除機掛けくらいです。
また、ウールの繊維の表面は天然のコーティングがあるので、汚れも染み込みにくく落としやすいです。飲み物をこぼしてしまっても、ティッシュ等でしっかり汚れを吸い取り、タオルで水拭きするだけで落とせることがほとんどです。
【関連】
【ラグのお手入れ】ラグをキレイで心地いい状態に保つ日常のお手入れ方法(写真・動画あり)
【ラグのお手入れ】飲み物をこぼした時の対処法(写真・動画あり)
へたりにくい
ウールは弾力性、復元性の高い素材です。密度が高ければ尚へたりにくいです
家具の跡がついた時にも、少し毛を立ててあげれば自然に戻ることが多いです。早く戻したい場合は、アイロンのスチームを当てると戻りやすいです。
我が家のウールのラグは使用して6年程になりますがへたりが気になったことはありません。
【関連】【ラグのお手入れ】家具の跡(凹み)がついた場合の対処法(写真・動画あり)
床暖房・ホットカーペットも一緒に使えて保温性もUP
接着剤やゴムなどで裏面の加工をしていないウールラグは、床暖房やホットカーペットと一緒にお使いいただけることが多いです。事前に表示や説明は確認をいただいた方が安心です。ロハスクで取り扱うウールのラグは床暖房やホットカーペットにも対応しています。厚手のウールのラグは温まるのに少し時間はかかりますが、ほんわか温かく保ってくれます。
調湿効果で一年中快適
ウールは湿気の調節ができて、夏でもサラッとした肌ざわりを楽しめるため、一年中快適にお使いいただけるのです。夏と冬でラグを変える手間がなくなるのも嬉しいポイントです。
ここまでで、厚手のウールのラグが万能であることはお分かりいただけたと思います。ただ、上質なウールのラグは高価格であることが多いです。
そこで、選択肢の一つとなるのが「購入」するのではなく「利用」することです。
上質なウールラグを必要な時だけ費用を抑えて利用する方法
ロハスクは上質なウールのラグを状況に合わせて気軽にレンタル(サブスクリプション方式)できるサービスです。全商品が防炎対応なのも安心です!初期費用を抑えてスタートでき、状況に合わせて今の「最適」が選べる(「始める」「変える」「止める」)のが特徴です。
ロハスクの厚手のラグならこれ!
ロハスクで取り扱う厚手のラグは次の3種類です。
てざわり01・02シリーズ
シンプルで合わせやすいデザインが特徴。
てざわりコレクションシリーズ
ラグを空間のアクセントにしたい時におすすめ。落ち着いたデザインから印象的なデザインまで幅広く、バリエーションが豊富なのが特徴。
てざわりプレーン
空間に馴染みやすい淡い色合いの無地のラグ。ウールであることで上質さも演出できる。
▼その他のロハスクの厚手ラグ(全38柄)
【商品紹介】てざわりシリーズ
【事例紹介】厚手のラグを利用している施設と選んだ理由
実際にロハスクで厚手のラグをご利用いただいいてる施設様が、厚手のラグを選んだ理由とともに事例としてご紹介いたします。
厚手のラグを選んだ理由:防寒対策
一番多いのが、この防寒対策。多くの施設の方が悩んでいる底冷え。お客様により快適にお過ごしいただきたいということで、この防寒対策も兼ねて厚手のラグをお選びいただくことが多いです。
【旅館】天童荘様(山形)
全館数寄屋造りの趣のある日本旅館で東北を代表する温泉宿の一つ。素足で過ごす旅館の床は、畳・木・石がベース。土地柄どうしても底冷えするため厚手のラグをお選びいただきました。
【一棟貸し】MORIKAZE バケーションホーム&リトリート様(千葉)
築100年以上の古民家をリノベーションした一棟貸しのお宿。古民家のため、リビングは冬の底冷えが気になるということで厚手のラグをお選びいただきました。客室にもご利用いただいています。
【グランピング】FLORA Campsite様(山梨)
冬には雪も降る山梨県北杜市。標高約800メートルの山の中にあるグランピング施設。今までは薄手のラグをご利用いただいていましが、本格的な冬に向けて、少しでも快適にお過ごしいただきたいと、厚みのあるラグに変更いただきました。テントの大きさや雰囲気に合わせてサイズとデザインを変えてご利用いただいています。
厚手のラグを選んだ理由:防音対策
【旅館】お宿 いけがみ 様(富山)
全6室のこだわりの客室。元々防音対策がされているお部屋でしたが、上階の足音が気になるというお客様の声をきっかけに、防音効果の高い厚みのあるラグを導入いただきました。「ラグが入ることで、お部屋に彩りが加わり、さらに雰囲気がよくなったりましたね。敷いていない部屋が物足りなく感じるくらいです(笑)」との感想もいただきました。
この他にも、踏み心地や肌ざわりの気持ち良さ、デザイン等、目的に合わせて厚手のラグをお選びいただいております。これからの時期は、この厚手のウールラグが活躍してくれますね!
▼その他納入事例はこちらよりご覧いただけます
【ロハスク 納入事例】
ロハスクでは、秋冬は厚手のラグ、春夏は薄手のラグ、という風に季節に合わせて商品を変更することができます。返却時のクリーニングも不要ですので、その分の費用と労力も軽減できます。
「購入」ではなく「利用」するレンタルも選択肢の一つにしてみるのはいかがでしょうか。
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防寒・防音対策!厚手のラグの種類・特徴と選ぶ時のポイントとは? まとめ
厚手のラグの特徴を把握して、目的に合ったラグ選びを!
厚手のラグを選ぶ時は「密度」「素材」「耐久性」も確認!
防寒・防音対策になり、空間をおしゃれに演出できるウールラグがおすすめ!