世の中には多くのカーペット・絨毯・ラグがあります。
聞いたことはあるけど・・・という感じで、意外と知らないことも多いと思います。そこで、今回は改めて、カーペット・絨毯・ラグの違いをおさらいした上で、みなさんが一度は聞いたことがあるであろう主なカーペット・絨毯・ラグの種類を簡単にまとめてみました。
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カーペット・絨毯・ラグ・マットの違いを確認
まずは、カーペット・絨毯・ラグ・マットの違いを改めて確認しましょう。
簡単にまとめると次のような違いがあります。
【カーペット】
定義:床敷物全般を表す総称。
大きさ:3畳より大きい(床をカバーする大きさ)
敷き方:床全面に敷いている
【絨毯】
定義:カーペットと同じ。カーペットを日本語にしたのが「絨毯」
大きさ:3畳より大きい(床をカバーする大きさ)
敷き方:床全面に敷いている
【ラグ】
定義:3畳未満の床敷物
大きさ:1~3畳くらいのもの
敷き方:部分的に敷く(置く)
【マット】
定義:1畳未満の床敷物
▼こちらでさらに詳しく解説しています
ご存知ですか?【カーペット・絨毯・ラグ】の違い
カーペット・絨毯・ラグの種類~織り方(製法)・素材・耐久年数~
ラグの種類はたくさんあります。
まずは全体像です。
この中でも、一度は見たがある、聞いたことがあるであろう主なラグ・絨毯を簡単に解説いたします。
尚、これから解説するものは、部分的に敷く使い方のものが多いため、上記の定義からいくと「ラグ」なのですが、内容的に「絨毯」というワードのほうがしっくりくるものも多いため、ここでは「絨毯」も使わせていただきます。
分かりやすく、製法で大きく分けた上で、それぞれの織り方・主に使われる素材・耐久年数(目安)をまとめています。
※耐久年数は素材や密度、使用状況によって変わりますので目安としてご覧ください。
織物(手織り・手機織り・平織り)
ペルシャ絨毯
織り方:一本、一本手結び
素材:ウール、シルク
耐久年数:世代を超えて使用できる
手織り絨毯の最高峰。非常に緻密で繊細な織りが特長で、まさに芸術品です。
産地としては、イランやトルコが有名で、中でも有名な工房でつくられたものは価値が高く、価格も上がります。専門のデザイナーがデザインをした図面を元にミリ単位で正確に織っていきます。
各自の担当のゾーンが決まっています。織り上げる指のスピードが速すぎて、この距離で見ていても見えないほどです。
中国緞通(段通)
織り方:一本、一本手結び
素材:ウール、シルク
耐久年数:世代を超えて使用できる
重厚感のある厚みと艶、浮彫加工が特長で、花のデザインが多いです。
格式高い施設やホテルのロビー等に使用されていることもあります。
ちなみに、日本の緞通では山形・赤穂・鍋島・堺が有名で、素材に綿を使用しているのが特徴です。
※同じ緞通でも手織りではなく、電動のフックガンで打ち込んでつくられているタイプもあります。
このタイプは裏が、白いコットンで裏張りしてあります。一見、中国緞通と見間違ってしまうかもしれません。
ギャッベ
織り方:一本、一本手結び
素材:ウール・シルク
耐久年数:世代を超えて使用できる
イランの南西部のザクロス山脈一帯に住む遊牧民によって織られている 「毛足の長い絨毯」です。
ペルシャ絨毯の原型でもあります。嫁入り道具や日々の生活の道具として代々受け継がれてきました。
基本的に、糸は草木染めで、デザインはなく、織り手さんが家族への想いや希望、見ている風景等を自由に表現します。
今では様々なギャッベがありますが、私たちのグループ会社では、末永く愛用できる品質と日本人の心の奥深くに響くアート性をあわせもつギャッベ、「アートギャッベ」を紹介しています。
キリム
織り方:主に平織り
素材:ウール・ヤギの毛・ラクダの毛
耐久年数:世代を超えて使用できる
イラン・トルコ・アフガニスタンを主な産地とする、遊牧民によって織られてきた平織りの絨毯。
毛足がなく、薄手のものが多いため、ラグとしてだけではなく、ソファや壁など装飾としても利用できます。華やかな色使いと幾何学模様が特徴的なため、空間演出として活躍します。
ハグみじゅうたん(オリジナルブランド)
織り方:ており 手結び / リバーシブル・てざわり 手機織り
素材:ウール
耐久年数:ており 約20~30年 / リバーシブル・てざわり 約10~20年
弊社グループ会社のオリジナルブランドの絨毯です。
心地良く永くお使いいただくために、上質なウールを使い、手仕事で仕上げています。
誰もが安心して使えるように、自然素材の良さを活かし、余計なもの(薬品や接着剤等)はできる限り使わないようにしています。また、製作工程でも生産地と協力して、なるべく環境に負荷をかけないつくり方で、日本の生活スタイルに合う絨毯をつくっています。そして、一人でも多くの方に自然素材の手仕事の絨毯を使っていただきたいと思い、手に取りやすい価格設定にしています。
リバーシブルシリーズとてざわりシリーズの「手機織り」というのは、人の手による機織りです。
毛足のないリバーシブルシリーズと、毛足のあるてざわりシリーズの両方をつくることが可能です。
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織物(機械織り)
ウィルトン織のラグ
織り方:機械織り
素材:化学繊維・ウール
耐久年数:約5~7年
手織り絨毯の風合いを機械織りで再現したもの。
イギリスのウィルトン市でつくられたことからこの名前がついたとのこと。量産できて、それなりに耐久性もあるため、ホテルなどの宴会場などにも使われています。
ちなみに、手織り絨毯とウィルトン織りのラグを見分ける分かりやすい方法は、次の2つです。
手織り絨毯は、裏面も絵柄がはっきり分かり、簡単に折りたたむことができますが、ウィルトン織りは絵柄が薄っすらと透けているという感じで、裏面が硬いので折りたたみにくいです。
刺繍式
ここからは織りではなく、刺繍式のタイプです。手頃な価格で良く見かけるラグはこの製法が多いです。
タフテッドラグ
製法:機械による植え込み方式
素材:主に化学繊維+ウール
耐久年数:1~3年
ベースの布に刺繍のようにミシン針でパイル(毛足となる糸)を植え込んでいく、刺繍式。
パイルが抜けないように、裏面にラテックス(合成ゴム)を塗り固定し、裏地(麻や不織布)をつけます。
オフィスなどのタイルカーペットや、ホテルの客室などにも使われています。
アメリカで開発されたこの方式は、ウィルトン織りよりも大量生産が可能なため価格も手頃なものが多く、広く普及しました。
フックドラグ
製法:電動フックガンによる刺し込み方式
素材:主に化学繊維+ウール
耐久年数:1~3年
ベースの布に描かれたデザインに沿って、一本針の電動フックガンを使用しパイル(毛足となる糸)を刺し込む方法。
タフテッドと同じく裏面にラテックス(合成ゴム)を塗り固定させ、裏張りをします。
素材・デザイン・毛足の長さなど、対応できる幅が広く、織物よりも価格が抑えられるため様々なところで使用されています。舞台の緞帳などもこの方法でつくられることがあります。
シャギーラグ
織り方:機械による植え込み・フックガンによる差し込み(・機械織り)
素材:主に化学繊維+コットン
耐久年数:1~3年
毛足の長さが約25mm以上の太めの糸を粗めに打ち込んだラグで、織り方は様々です。
毛足が長いため、”もふもふ”とした触り心地と華やかな印象があり、幅広く使われています。
ただ、毛のへたりが分かりやすいのと、目が粗いためゴミが入りやすく取れにくいという懸念点もあります。掃除や衛生面のことも考慮し、使用する場所や目的を見極めて使用したいラグです。
いかがでしたでしょうか?
一部ですが、主なラグ・絨毯の種類をまとめてみました。
素材、製法によって、特徴や使い心地、耐久性も変わります。使用する場所、目的に合わせて使い分けていただくことをおすすめします。
私たちは、様々な面から見て、ラグ・絨毯に最適な素材は「ウール」だと考えています。夏のラグとしてもおすすめです!
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