世界共通目標 SDGsとは?実は身近な海洋プラスチック問題の現状

この記事を書いたスタッフ: 高橋

最近、よく耳にするようになった「SDGs(エスディージーズ)」という言葉。
積極的に取り組んでいる企業も増えている印象です。
今まで当たり前だったことが当たり前ではなくなったことで、いろいろと考えたり、見直したりする機会になっていると思います。今、一人一人が意識を少し変え、自分にできることを取り組むことが必要ですね。それは環境問題も同様です。意識をするためには、まず、現状を知ることが大切だと思います。今回ご紹介するのはそのほんの一部です。今回のブログで、まず現状を知り、少しでも価値観や行動が変わるきっかけになれば嬉しいです。

世界が目指すSDGs(エスディージーズ)とは?

まずは、改めて「SDGs」について確認です。

SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。
2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すために国連加盟193ヵ国すべてが合意する世界共通の目標です。これは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載され、17のゴール(大きな目標)と169のターゲット(具体化した目標)から構成されています。
持続可能な開発目標 SDGs
※画像をクリックすると拡大して見ることができます。

出典:国際連合広報センター

次に、身近な環境問題の一つをご紹介します。

深刻な問題 海洋プラスチック汚染

深刻な環境問題の一つが海洋プラスチックの問題です。

ケニア・ワタミュビーチに打ち寄せられたプラスチックゴミ

ケニア・ワタミュビーチに打ち寄せられたプラスチックゴミ(出典:WWFジャパン)

これはSDGsの【目標14】に該当します。
14.海の豊かさを守ろう
⇒海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する
SDGs 14海の豊かさを守ろう








世界では毎年3億トン以上のプラスチックが生産されています。
問題なのは、このプラスチックがゴミになった時に、その9割がリサイクルされず地球のどこかにあるということです。
海には年間800万トンものプラスチックのごみが流れ込んでいます。
海にはすでに1億5,000万トンものプラスチックごみがあり、2050年にはそれが海にいる魚と同じ量にまで増えるとの予測もでているのです。海洋中のプラスチックごみの一部は、長い間海洋を漂い、波や紫外線の影響を受けるなどして小さなプラスチックの粒子となり、それが世界中の海中や海底に存在しています。5mm以下になったプラスチックは、「マイクロプラスチック」と呼ばれています。

プラスチックやマイクロプラスチックが生態系に与える影響

マイクロプラスチックは食物連鎖を通じて多くの生物に取り込まれる(出典:WWFジャパン)


一度放出されたプラスチックごみは容易には自然分解されず、数百年以上残り続けることになります。
そしてそのプラスチックを海鳥や魚類・海洋哺乳類などがエサと間違えて食べてしまったり、傷つけられたりして命を奪われることに繋がるのです。

実際に、生後90日の海鳥のひなから276個のプラスチック片が出てきたことがあるそうです。
それは、体重の15%にあたる重さで、人間に例えると、6キロから8キロのプラスチックが胃の中にあることになります。

お腹にプラスチックがたくさん入った海鳥の死骸

死んだアホウドリの幼鳥の胃がプラスチックでいっぱい / 北西ハワイ諸島、ミッドウェー島(PHOTOGRAPH BY DAN CLARK, USFWS/AP)

日本はプラスチックの生産量で世界第3位。1人当たりの容器包装プラスチックごみの発生量については、世界第2位と、この問題に国際的な責任を持たなければならない立場にあります。

廃棄されたプラスチックの山

実はこんなものも!?意外なプラスチックごみ

このマイクロプラスチック、実は衣類も大きく関わっています。
衣類の洗濯により、毎年50万トンのマイクロファイバーが海に流出しているのです。これは500億本のペットボトルに相当します。このマイクロファイバーの多くはポリエステル。衣類の60%に含まれているとされ、製造の際には木綿製品の2~3倍の二酸化炭素を排出し、海に流れ込んでも分解されません。
国際自然保護連合によると、海中のマイクロプラスチックの35%はポリエステルなどの化学繊維を洗濯したことで流れ込んだと推測されています。

海のプラスチックゴミに16歳から向き合うボヤン・スラットさん

これらの海のプラスチックゴミに16歳から向き合っている男性がいます。
NPOオーシャンクリーンナップ 代表のボヤン・スラットさんです。

NPOオーシャンクリーンナップ 代表のボヤン・スラットさん

出典:The Ocean Cleanup

16歳の時に旅行で行った海で、漂うプラスチックゴミの多さに衝撃を受け「世界の海をキレイにしたい」と感じたそうです。その思いから環境NPOを立ち上げ、「20年後の2040年までに世界の海のプラスチックゴミの90%回収する」という壮大な目標に向かって活動しています。25歳になったボヤン・スラットさんは昨年、自身の考えたシステムの実現を果たし、目標実現の大きな一歩を踏み出しました。

このようにSDGsに取り組んでいる方を紹介している番組が、BS朝日の『バトン・タッチ』(月曜 夜10時)です。
ご覧いただける環境があり、ご興味があれば、是非ご覧になってみてください。

マイクロプラスチック汚染の対策として利用が推奨される素材

この現実を受け、世界のテキスタイル市場ではウールなどの天然繊維の利用拡大が推奨されているそうです。ウールは陸の上だけでなく海洋でも生分解され、マイクロプラスチック汚染の原因にならないためです。

ビバリー・ヘンリー博士(クイーンズランド工科大学非常勤准教授でSIFO研究員)が、オーストラリアン・ウール・イノベーション(AWI: ザ・ウールマーク・カンパニーの所有者)とコットンR&Dコーポレーションのサポートを受けて行われたコンサンプション・リサーチ・ノルウェー(SIFO)の報告に関して、次のように語っている。

「消費者がマイクロファイバー汚染に対してできることは、天然繊維でつくられた衣服を選ぶことでしょう。天然繊維は生分解されるため、環境にマイクロプラスチックが蓄積される原因になることはありません」

「耐久性、リサイクル可能性、環境に優しい手入れ(洗濯頻度の低さ、洗剤や柔軟剤の使用量の少ない低温での洗濯)などの点で好ましいウールの特質は、マイクロファイバーが環境内に放たれるのを最小限にするためにふさわしいのです」

出典:ザ・ウールマーク・カンパニー

天然繊維が全て環境にやさしいとは言えませんが、上記の内容から少なくともウールは、繊維自体も環境に影響がなく、使っていく上でも環境にやさしい素材であることが分かります。デザインや使い心地、耐久性などの他に、「環境への影響」という点も商品の「素材」を選ぶ時の大切なポイントになりますね!

いかがでしたでしょうか?
これからは、何かを選ぶ時に、少し立ち止まり環境を意識した「選択」というのを心がけてみてはいかがでしょうか?そして、毎日の生活の中でも自分にできることから少しずつはじめてみてはいかがでしょうか?少し考えてみると今日からできることというのも意外とたくさんあります。
一人ひとりの小さな行動が未来を変える大切な行動に繋がります!

わたしたちも、天然繊維ウールの絨毯をみなさまに知っていただき、お使いいただくことを、未来を変える行動の一つとして、引き続き取り組んでいきます。
また、そのウールの絨毯を「購入」ではなく「レンタル」するということも選択肢に入れていただけると嬉しいです。
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【参考】
やめよう、プラスチック汚染:国際連合広報センター
海洋プラスチック問題について:WWFジャパン
・雑誌:FRaU「世界を変える、はじめかた。2020」
マイクロプラスチックの増加:ザ・ウールマーク・カンパニー

世界共通目標 SDGsとは?実は身近な海洋プラスチック問題の現状 まとめ

SDGsは持続可能でよりよい世界を目指すための世界共通の目標
毎日生産され、捨てられるプラスチック(化学繊維の洗濯も大きく影響)が生き物の命を奪い、結果自分達に返ってくる
ウールは陸・海の両方で生分解され汚染の原因にならず、使っていく上(耐久性・洗濯頻度等)でも環境にやさしい素材

 

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